ラノベ感想&紹介便

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【新作ラノベ感想】スパイ≒アカデミー 真実を惑わす琥珀

とても面白いスパイ小説!主人公がとても格好良くて、かつての部下達を救う潜入任務に敵も味方も騙し抜く覚悟と守りたいという強い意思で挑む姿に惚れました!

 

 

【概要】

ファンタジア文庫より2023年8月19日に発売。

著者は武葉コウ先生

イラスト担当は武葉コウ先生

 

【あらすじ】

各国の諜報機関に知れ渡る伝説的スパイ〈蜃気楼〉は、影の戦争に終止符を打つ重要任務で仲間を逃がすため、死亡した。

二年後。

作戦失敗の責を取らされ、敵国である帝国スパイ養成機関〈クリプトス〉に潜入任務中の仲間の少女たちのもとにエドガー・フランクが唯一人の男子生徒として現れる。

銃弾を避ける動体視力、卓越した射撃能力、盗聴、変装etc.全てを兼ね備えた彼こそ、死んだはずの〈蜃気楼〉だった。

変装科。尋問科。潜入科。戦闘科。狙撃科。電子支援科。装備開発科に所属する元部下の少女たちは、正体を隠し救いにきたエドガーを全力で排除しようとしてきて敵対することに!?

 

【キャラクターについて】

主人公である〈蜃気楼〉のスパイとして真実を隠して任務に殉じる覚悟と、かつての部下であるヒロイン達へ向ける大切で守りたいという想いと、全てにおいて圧倒的な無双劇。彼が見せる全てが最高!こんな男がいたらもう好きになるしかないです。

また今回のメインヒロインであるカリン〈コードネーム:真実を惑わす琥珀〉は、隊長(主人公)ガチ恋民で愛が深いところで可愛さとヤバさを、そして隊長との約束を守るために強く在ろうとする姿に格好良さを感じられる沢山の魅力を持った素敵な女スパイでした!

他の元部下少女達もなかなかに癖が強そうで、今後の掘り下げが楽しみです。

 

【展開について】

元部下の少女達を救うために、自身が隊長であることを知られてはいけなくて、結果的に敵対関係となってしまう。そんなスパイものだからこそできる舞台・状況の設定がとても巧くて、特別な緊張感と共に切なさと楽しさを感じながら読み進められました!

読んでいて力の入るシーンばかりではなく、軽く味わえる会話劇も秀逸で展開の緩急の表現も見事!

そして各科のエリートとなった少女達の技量の高さと、その上を行く主人公の圧倒的な力の見せ方。どちらも凄く良かったです!

 

【推しポイント】

やはり主人公!この男、ガチでカッコイイです!

 

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