ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【新作ラノベ感想】命短し恋せよ男女

唯一無二の煌めきを放つ、命と恋と青春の物語!とても楽くて少し切ない、そして最高に幸せな1冊で大満足できました!

 

 

【概要】

電撃文庫より2023年5月10日に発売。

著者は比嘉智康先生

イラスト担当は間明田先生

 

【あらすじ】

余命1年を宣告された中学生・石田好位置は、同じく余命宣告済で、「死ぬ前に一度でいいから恋がしたい」と恋に憧れる少女、穂坂ほのかの恋愛対象に選ばれてしまう。

「ひとりぼっちだったと思われて死にたくない」というほのかの願いに応え、カップルYouTuberを始める好位置とほのかだったが、そこに好位置の元カノが現れて……!

 さらには、ほのかに陰ながら思いを寄せるショタ御曹司も同じ病院内に居るだって!?

 自称ミステリアスガールなぽんこつ娘に、毒舌クールを装う元カノ、金持ちヘタレ男子とお人好し主人公、全員余命宣告済な男女4人による多角関係ラブコメが動き出す――!

 

【キャラクターについて】

同じ病気を抱え、余命宣告された4人の中学生男女が主役。

お人好しで誠実で優しい好位置くん、ぽんこつでリアクションがいつでも可愛いほのかちゃん、毒舌クールで心は繊細な美澄ちゃん、ヘタレで一途で努力家な龍之介くん。皆とても可愛くて、命の期限が身近であることを知っている彼ら彼女らが其々との出会いをきっかけに、希望を見出だせなかった病院生活を共に過ごしながら楽しむ姿がとても愛しくてグッときました。本当に皆良い子で、気づけば幸せになってほしいと心から願っていましたね。

 

【展開について】

余命宣告済みの病院生活の切なさとカップルYouTuber活動の楽しさが入り交じる特別な空気感を土台に、多角関係という言葉が示す通りの複雑な恋模様やYouTuberらしいいろんな企画(ドッキリなど)、そして対話を通してキャラクターの魅力が丁寧に表現されていました。

ただ命尽きるのを待つだけじゃない少年達の頑張りに胸が熱くなったり。

親御さんや病院スタッフさん達の温かさをひしひしと感じられたり。

少女達の幸せそうな姿に感動したり。

普通の難病もの、普通のラブコメでは終わらない、沢山の要素が積み重なって混ざりあい作られた、最高の1冊です!

【推しポイント】

会話劇やワードセンスの妙で気持ち良く笑って明るい気持ちになれるところ!僕の感性にぴったりハマりました。

 

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