ラノベ感想&紹介便

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【激推し新作ラノベ感想】黒幕ゲーム 学園の黒幕ですが完全犯罪で世界を救ってもいいですか?

僕が全力推し活してた大好きなライアー・ライアーの作者、久追遥希先生の新作ということで期待は大きかったのですが今回も見事に夢中になりました!いろんな要素詰め詰めで且つ滅茶苦茶面白いのは無敵すぎる!

 

 

 

【概要】

MF文庫Jより2024年3月25日に発売

著者は久追遥希先生

イラスト担当はたかやKi先生

 

【あらすじ】

俺、積木来都(つみき・らいと)は未来が視える――だから、このままだと破滅の未来を迎えてしまう世界を救うために、ある決断をした。

それは、最強の正義の味方・捕獲者(ハンター)の養成機関である永彩(えいさい)学園の内部で完全犯罪組織の黒幕となることだ。

無敵のお姫様怪盗、暗殺一家の箱入り娘、国民を騙した天才詐欺師、ギャルマッドサイエンティスト――とびきり優秀で頼もしくハチャメチャな仲間をスカウトし、“完全犯罪”を成立させて未来を改変していくこと。そして世界を破滅させる真の黒幕を暴き、学園に蠢(うごめ)く闇の秘密結社を出し抜き戦いを制する。

すべては未来を、いや、彼女を救うために――では、黒幕の暗躍をお見せするとしよう。

 

【感想】

舞台は異能力学園、主人公は完全犯罪組織のトップ、物語の軸は世界救済のための暗躍劇。さらに可愛いヒロイン達とのラブコメもある。そんなワクワク要素いっぱいな物語が楽しくないわけない!

超常の力を犯罪に使用する者(悪)とそんな犯罪者達を捕獲する者(正義)の対立構造という根幹設定がまず凄く良いですね!加えて主人公の来都は捕獲者育成学園に通いながらもただ正義の味方を目指すのではなく、未来で起こる破滅と死を回避するために悪となって、一芸特化の優秀な仲間の能力を巧く使いながら奔走するという一捻り加えられた活躍によってさらに物語の深みと楽しさが増しているなと感じました。

完全犯罪組織を結成するための仲間集めから丁寧に物語が組み上げられているのも最高で興奮しました。物理最強の美少女怪盗、甘えたがりな暗殺者、ドMの詐欺師、コミュ強なマッドサイエンティスト。一人一人にスカウトのための作戦を立てて当たり、興味を引き出し仲間へ引き込む過程にも様々な面白いが満ちていて素敵すぎる!またそんな彼ら彼女らの会話劇はもうとにかく読んでて楽しい!あと女の子メンバーの来都に対する言葉や反応がめっちゃ可愛くて萌える!

そして本筋の完全犯罪構築描写は精緻で圧倒され魅せられ驚嘆しました!さすが久追先生、この手の表現が抜群に上手い!これから先の完全犯罪にも期待が高まります!そして僕は来都が目的を達成した上で一番の幸せを得られる瞬間が見たいと、そう思えるくらいに彼のことが大好きになりました!文句なしに惚れる主人公です!

 

【推しポイント】

特殊な形の両片想いと来都の覚悟の重さがグサッと心に刺さる!

 

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