ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【新作ラノベ感想】囚人諸君、反撃の時間だ

これぞ王道、良き下克上、そして最高の出会いの物語。超満足な1冊でした!

 

 

【概要】

第35回ファンタジア大賞金賞受賞作品

2023年3月17日発売

作者は蒼塚蒼時先生

イラスト担当はミユキルリア先生

 

【あらすじ】

監獄から始まる下克上学園ファンタジー

魔術犯罪者を幽閉し、才能ある者を矯正する『アインズバーグ監獄学院』。

皇帝候補の少年・ライアンは冤罪によりこの地に送られ、

さらには魔力ゼロとして蔑まれる『絶唱者』と暴露されてしまう。

「出てやるっ! こんな場所、すぐに! 一瞬でッ!」

失意の中、同室になったのは魔族姫・ルナーラ。

魔族を憎むライアンだが、彼女の心を知り、ともに「反撃」を企てる協力関係に。

そのための秘策、ライアンだけが使える魔術の発動条件は――

「……わ、私をもっと貴方に惚れさせなさい」

――2人の仲が親密になることだった……!?

2人の絆が深まるにつれ、ライアンの魔力は強大になり、

学院内でその強さを轟かせ始める。

堕ちた英雄と、人類の敵・魔族姫。

監獄の最下層から、世界への反撃が始まる!

 

【キャラクターについて】

主人公は皇帝候補として活躍していた中、冤罪によって監獄学院に送られた少年ライアン。物語開始当初はかなり屈折した心の持ち主で見ているこちらが辛くなるほど痛々しかったです。そんな彼がそんな彼がヒロインであるルナーラと出会い協力関係を結び、最初は打算しかなかった感情が少しずつ変化していき、信頼と絆で心が繋がるまでの変化の過程とその結果生まれる大きな力の描写、演出が素晴らしく、ガッツリと心を掴まれました!そういう展開大好きな僕の感性に深く刺さりましたね。

そしてルナーラもまた凄く魅力的で、壮大な夢を語る姿や敵に毅然と立ち向かい圧倒する姿は美しく、初めてのものや感情に喜んだり戸惑ったりする姿は凄く可愛かったです!彼女はまさしく理想の相棒ヒロイン。

ライバルキャラや黒幕などもしっかり良いキャラでした!

 

【展開について】

一度は堕ちて、その先で運命の出会いを果たし、特別な力を手に入れ、絆を育み、共に危機を乗り越える。いたって王道、けれどその中身は場面ひとつひとつ、どれをとっても王道以上の心踊る演出で大満足!監獄学院の設定も凄く面白くて、良い世界観だなと思いました。

 

【推しポイント】

ライアンとルナーラ、二人の絆が生む力!やはり一番の見せ場はとても素晴らしいものでした!

 

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