ラノベ感想&紹介便

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【新作ラノベ感想】荷物持ちの脳筋無双

荷物持ち×御守り、まさかの組み合わせでとんでもなく強い!良き王道追放物語に加え、魅力的なキャラクター達による恋と努力と絆の感動も楽しめる最高の1冊でした!

 

 

【概要】

講談社ラノベ文庫より2023年4月28日に電子版配信開始。紙書籍発売は5月2日。

著者はちると先生

イラスト担当はこるり先生

 

【あらすじ】

リュック・ストレイジはユニークスキル【荷物持ち】を持つ青年。

 

大量のアイテムを持てるだけの彼はSランクパーティー【慧眼の黒獅子】で軽んじられ、雑用係としてこき使われていた。そんなある日、リュックのスキルより便利な収納アイテムが手に入ったことで、彼は危険なダンジョンの最下層でパーティーから追放されてしまう。

 

失意に沈むリュックは偶然出会った巫女少女・ミオとダンジョン脱出のため協力することになるが、彼女のユニークスキル【御守り作り】もまた戦闘に不向きな弱小スキルだった。あっという間にピンチに陥る二人。しかし、誰もが「役立たず」と嗤う二人のスキルは、組み合わせることで当人たちも予想だにしない真価を発揮して……!?

 

【キャラクターについて】

リュックは人の良いところを見つけて素直に認められる誠実な性格で、さらに夢を追い必死に頑張る人の味方であるという格好良さも兼ね備えたとても素敵な主人公でした!だからこそ追放でどん底に落とされた彼がスキルも性格も相性バッチリな健気可愛いヒロインのミオと出会い、お互いの最悪の現状を打破し新しい道を歩んでいく姿をとても気持ち良く楽しめました!

追放した側の人物達のろくでもなさの演出や、とある姉妹の絆、メイド騎士さんの苦労なども丁寧に描写されていてどれも凄く面白かったです!

 

【展開について】

ストーリーラインの大筋は王道ながら、荷物持ちというスキル持ちだからこその戦闘演出の妙や弱点までしっかりと描写された説得力があるのが良いなと感じました。また脳筋無双のタイトル回収や、荷物持ち×御守りで強くなった自分より強い人と出会い、ミオを守るためにさらに強くなろうと特訓に身を投じて、そしてその先で自分達のようにスキルによって苦悩する人を救っていく展開が心に刺さりました!本当にこの作品は主人公のリュックが滅茶苦茶格好良かったです!

追放した者がその後おちぶれていく様も凄く読みごたえとざまぁ感抜群に描かれていてナイスでした!

 

【推しポイント】

リュックに所持品鑑定のスキルが向かってからの描写。あの演出は最高でした!

 

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