※この記事はネタバレありとなります。作品を読み終わっている方、またはネタバレを気にしないという方のみお読みください。
読了後の私の反応は「あ~ーーーーー(天井を見上げ感嘆のため息)、神作品きた。」でした。本当に凄くて素晴らしい物語を読めて幸せ、というのが正直な気持ちです。これは最高のロマンス小説。
【概要】
Kラノベブックスfより2023年8月2日に発売。
著者は山夜みい先生
イラスト担当はwoonak先生
【あらすじ】
「これより『稀代の大悪女』ローズ・スノウの公開処刑を始める!」
聖女として長年頑張って来たのに、妹に冤罪をかけられました。
助けてくれる人は誰もおらず、むざむざ殺されてしまいます。
目覚めた時、なぜかわたしは二年前の秋に戻っていました!
わたし、もう我慢しません。
嫌な仕事はやめます。わたしを虐めた奴らは許しません。
聖女として戻ってきてほしい? もう遅いです。
自業自得ですよね。あなたたちは勝手に破滅してください。
わたしは今、推し活で忙しいので。
死神と呼ばれる冷酷な公爵様と一つ屋根の下なので。
ふふ。
邪魔をする輩はどんな手を使っても排除しますね。
推しを救うためならどんな手だって使っちゃいますから。
【感想】
魔族と人間が争いを続け、教会が絶大な力を持つ世界の、聖女追放もので、推し活もので、愛の物語。タイトルから期待していたテンション高めなヒロインの推し語りやちょっとしたカタルシスは勿論凄く面白かったのですが、それ以外にも濃く、深く、心揺さぶられる様々な要素や描写に魅せられました!
落ちこぼれ部隊の成長と絆結びに熱くなり。
推し以外はどうでもいいと思ってたヒロインの変化に嬉しくなり。
冷酷と恐れられるヒーローの心の救いに癒され。
ヒロインの誕生にまつわる残酷な真実に涙し。
自分を犠牲にしてでも愛する推しを救おうとしたヒロインの献身に胸が痛み。
愚かな民よりも愛する一人を選んだヒーローの倒すためではなく救うための戦いに感動し。
そして美しくも悲しい終わりを否定し、運命を分岐させ、誰もが望んだ史上最高のハッピーエンドを掴む姿に心撃ち抜かれ。
全てが心から素晴らしいと言えるものでした!
やはり最後に愛は勝つ!
【推しポイント】
ヒロインの肯定と否定の返事が独特で凄く好きでした。