ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【新作ラノベ感想】 造られた彼女たちのヒミツを俺だけが知っている

番棚先生の作品を読むのは久しぶりでしたが、とても面白かったです!やはり僕は家族ものが大好きです!

 

 

【概要】

MF文庫Jより2023年4月25日に発売。

著者は番棚葵先生

イラスト担当はイトハナ先生

 

【あらすじ】

妹、実は人造人間(アンドロイド)でした。

 

ヒトと見た目がそっくりな人造人間〈フェシット〉。

その研究機関が運営する高校に入学させられた志賀見流人は、同じクラスに何故か義理の妹『りお』がいる事を発見する。

「なんでお前がここに!?」「あたし、〈フェシット〉だよ?」

なんと10年一緒にいた彼女は人造人間で、実験のため飛び級してきたらしい。

嘘だろ!? お前人工物なのに体は成長してないか!?

しかも「このリモコンであたしのカラダ、メンテナンスして?」って倫理的にヤバい!

血も繋がらず人間でもない妹はやけに距離を詰めてくるし、高校生活どうなるの!?

 

慌てる俺はその時知らなかった。この世界で〈フェシット〉がどういう存在なのかを――

 

【キャラクターについて】

主人公、流人の面倒見の良さと誠実で優しいところに強く惹かれました。人造人間達の現状の扱いや、直面している問題を目の当たりにした彼が、それを放置せずに真剣に向き合い解決しようと奔走する姿はとても素晴らしかったです!

ブラコン義妹、クール生徒会長、天然クラスメイトといったヒロイン達の可愛さの表現も素敵で、皆好きになれました!

 

【展開について】

人造人間として生きるなかで持ち主とのわだかまりや、求められてることを上手くできない苦しさを抱えた子達が集まって、疑似家族として共に時間を過ごしながら問題を解決しようと皆で頑張る物語。そんななかで一人の少女の問題が大きく動き、辛い展開の先に待っていた希望と一抹の切なさを感じさせる一つの終わりはとても尊いものでした!

 

【推しポイント】

血の繋がらない家族ものとしての魅力が沢山詰まっているところ!

 

電子書籍版購入リンク】

bookwalker.jp