妖しさと格好良さを感じられる怪異とミステリーの物語にすっかり魅せられました!文句なしの1冊です!
【概要】
ガガガ文庫より3月17日に発売
作者はツカサ先生
イラスト担当は千種みのり先生
【あらすじ】
“人外の仕業”と噂される事件の謎を解くことで、怪異を封じる力を持つ混河葉介。葉介の助手を務めるのは、とある秘密を抱える妹・夕緋。
葉介は、幼馴染に起きた不可解な出来事の真相を求め、“怪異を管理する”混河家の一員として、さまざまな謎を解き明かしてきた。
“捜査六課”の刑事・白羽奏から依頼を受け、葉介と夕緋は、放火と焼死事件が起こった伊地瑠村を訪れる。その村には、“焔狐”にまつわる奇妙な伝承が存在し、今回の事件も“焔狐”によるものではと噂されていた。
葉介たちは、村長の姪・春宮由芽らの協力を得て捜査を進めるのだが、さらなる謎が振りかかりーー。
ワケありの【兄×妹】バディが挑む、新感覚ミステリ!
【キャラクターについて】
混河家という特殊な家のなかでも異端で唯一無二の役割を持つ主人公、葉介。彼の怪物(なぞ)に対する真摯で真剣な姿、幼馴染に対する想い、妹へ向ける不安と愛情。どれもに心揺さぶられました。
そしてお兄様のことが大好きでキケンな秘密を持つ夕緋と、村に囚われ自由のない少女由芽、そして今回の事件の舞台となる村人達。葉介を含めそんなキャラクター達の各々の願いや欲望や後悔故の言動の見せ方がとても巧かったです!
【展開について】
主人公が抱える一族との確執。そして事件の舞台となる村は古い慣習を持ち謎めいている。そういったこの手の作品お決まりの要素に怪異と独特な世界観が絡まり、唯一無二の味を感じられる展開が見られました!
地に足ついた真相究明の過程と、読む手の止まらない真相解明語りの描写は超最高です!
【推しポイント】
怪異を封じる瞬間の台詞!あの圧倒的格好良さと読者が感じる興奮は、ぜひ読んで体感してほしいです。