ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【新作ラノベ感想】 さぁ、悪役令嬢のお仕事を始めましょう 元庶民の私が挑む頭脳戦

これまで見たことのないストーリーラインで描かれる悪役令嬢もので、最高に面白かったです!主人公が本当に素敵で大好きになりました!

 

 

【概要】

PASH!文庫より2023年4月7日に発売。

作者は緋色の雨先生

イラスト担当はみすみ先生

 

【あらすじ】

妹を、そしてこの世界を救うため

庶民の私、悪役令嬢はじめます。

 

余命わずかな妹を持つ庶民の少女・澪。

しかし、ある取り引きから澪の人生は一変する。

「わたくしの代わりに悪役令嬢になりなさい。そうしたら貴女の妹を助けてあげる」

財閥御用達の学園に入学し、良心と葛藤しながらも悪役令嬢を演じると決意した澪。

ところが、自分を断罪するはずの雪城財閥の子息・琉煌には、なぜか澪の素性がバレているようで……!?

全てはみんなの幸せのため。泥臭く走り回る澪に、破滅の日は訪れる……のか?

 

【キャラクターについて】

妹を救う代償に、代役悪役令嬢として破滅を目指すことになった主人公の澪。財閥の一員として相応しい立ち振舞いと素養を身に付けるため、そして悪役令嬢として振る舞うため、時に心折れそうになり時に罪悪感に泣きながらも、必死に努力する姿に心奪われました!妹へ捧げるまっすぐな愛情と何がなんでも助けたいという想いの深さが、言葉や行動からひしひしと感じられたのも最高です。

また、お付きのメイドさんやゲームのメインヒロインと攻略対象などもとても性格良くて、見ていてとても気持ち良かったなと思います!

 

【展開について】

妹と世界をハッピーエンドへ導くため、主人公は本来の悪役令嬢の代役となり破滅を目指すという新しい設定にまずワクワクして。元庶民だからこその尋常ではない苦労や悪役令嬢としてわざと相手を傷つける言動をしないといけない辛さを味わう澪に共感して切なくなったり、そんな悪役令嬢言動をポジティブ解釈されたり真意を見抜かれてたりというなかなかシナリオどおりに進まない様を楽しんだり。サブタイに違わぬ頭脳戦要素も面白くて。いろんな魅力に満ちた作品でした!

 

【推しポイント】

澪の妹愛と努力家なところ!今年のこのラノ女性キャラ投票の候補にするくらい彼女を気に入りました!

 

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