タイトルで単純なざまぁ系作品と想うことなかれ!中身はシリアスとギャグの質が滅茶苦茶良くて最高に面白いラブコメなんです。2022年に1巻が発売されたラブコメラノベのなかで個人的NO.1でした!待望の3巻が5月に発売されることが確定したので、布教のため作品の魅力を全力で語ります。
【概要】
オーバーラップ文庫より現在2巻まで発売中。3巻が2023年5月に発売予定。
作者は御堂ゆらぎ先生
イラスト担当は緜先生
【あらすじ】
俺、九重雪兎は女運が悪い。昔から何かとトラブルに巻き込まれ、母親には疎まれ、姉には嫌われ、両想いだと思っていた幼馴染には告白前にフラれ、傷心中に嘘告される始末。すっかり感情がぶっ壊れて色々と手遅れなんだけど——
「私が悪いの……全部私が——」
「ごめんなさいユキ! アレはそんなじゃなくて——」
何故か俺にトラウマを与えた女性達がチラチラこっちを見てる気がする……。
これは傷つきすぎて好意を受け止められなくなった少年と、そんな彼を傷つけてしまった女性達による、手遅れから始まる全く始まらない勘違いラブコメディ!
【魅力】
・すれ違う感情
素直になれなかった故の嘘が、たった一度の過ちが与えた大きすぎる歪みのその先。もう一度やり直そうとするヒロイン達とその行動が全く通じない主人公のやりとりから感じられる切なさ・痛さは間違いなくこの物語を読むことでしか味わえない特別なものです!
・主人公の存在感
これまで幾度となく自分に関わる女性達に傷つけられてきて感情ぶっ壊れ&鋼メンタルになってしまった九重雪兎の、恐ろしいほどの達観と周りとズレた言動で発するボケとツッコミが生む最高に笑えるギャグと、彼にしかできない問題解決方法に心掴まれること間違いなし!そして2巻ではそんな壊れた彼の救いも描かれていて、とても感動できます!
・前代未聞のヒロイン達
母親に姉、幼馴染に女友達に先輩など、全員が『後悔先に立たず』を体現したようなヒロインであり、其々の傷つけてしまった理由は心の弱さやタイミングの悪さ、またはその場の対応の間違えで。一度大きな失敗をしてしまったからこそ、次こそは絶対にと頑張る彼女達の健気な姿は、見ていて心から応援したくなります!
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