ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【完結済み長編ラノベ紹介】ヒカルが地球にいたころ……

この作品は、今まで色々なラノベを読んできたなかで個人的ラブロマンス系では不動の一位に居続けてる完璧で究極の物語です!

もっともっと、沢山の人にこの作品を知ってほしい、読んでほしいので全力で魅力を語ります!

 

 

 

【作品概要】

ファミ通文庫より2011年から2014年まで刊行されました。

著者は野村美月先生

イラスト担当は竹岡美穂先生

巻数は全10巻。

 

【あらすじ】

友達を欲しながらも高校デビューに失敗し、周囲から不良と誤解され避けられていた赤城是光は、ある日学園の女生徒たちの憧れの的である帝門ヒカルに声をかけられ顔見知りになる。大勢の女性と交際し、一見すると充実した学園生活を送っているかのようなヒカルもまた、実は同性の友達を欲していた。しかしヒカルは、是光と本格的な親交を築く前に突然の死を遂げてしまう。

 

ところがヒカルの葬式に顔を出した是光の元に、死んだはずのヒカルが幽霊となって現れ取り憑いてしまい、彼から現世に残した女性関係絡みの未練を解決して欲しいと懇願される。幽霊となったヒカルの姿や声を認識できるのは是光だけで、ヒカル本人にも他に成仏する方法が思い当たらない為、是光は強面で誤解されやすく人付き合いが苦手というハンデを抱えつつも、ヒカルと親交のあった女性たちと関わっていくことになる。

 

【魅力】

凶悪な顔立ちで周囲から恐れられ避けられる爪弾き者で、女性が苦手で笑顔ができない主人公、赤城是光。

美しい顔立ちで女性に絶大な人気を誇り、けれど心に深い闇を抱えた泣けない幽霊、帝門ヒカル。

これはそんな正反対な二人が出会い動き出す物語。

 

ヒカルが女性達と交わした約束を代理人として果たすため様々な人と交流を深め、そして苦しむ彼女達に救いをもたらすために真っ直ぐに必死で奔走する是光の姿は、まさにヒーロー!

 

どのヒロインも内面がなかなかに複雑で、けれど本当に魅力的で、約束が果たされ救われた彼女達が見せた姿はどの巻でもとても尊く美しい!

 

表面だけでは分からない是光の誠実さや優しさがいろんな人に理解されていき、彼を慕い惹かれていく人が増えてゆく展開が本当に素敵。

 

全10巻を通して笑うことができない是光と泣くことができないヒカルの変化と固い絆と友情が描かれ、そして同時に様々なキャラクターの生き様と共に『愛すること』『恋』『守ることについて』『女性の強さ』を教えてくれます。

 

【こういう要素が好きな人におすすめ】

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