ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【激推し新作ラノベ感想】やがて黒幕へと至る最適解

少し前にとても面白い黒幕主人公作品を読んでいて、それがきっかけで興味を持ったのですがこちらも負けず劣らずの完成度!とても素晴らしい暗躍と覚悟と愛の物語に、感動&驚嘆しました!

 

 

【概要】

HJ文庫より2024年5月1日に発売

著者は藤木わしろ先生

イラスト担当はne-on先生

 

【あらすじ】

没落した公爵家当主アルテシアに絶対忠誠を誓う青年カルツ。

彼はアルテシアの死が世界を裏から支配する六大公爵家によるものと知り、十年の時を費やした後で過去世界へと回帰した。

そうして10歳の孤児となったカルツは、未来の知識を武器に本来は死ぬ運命にあった優秀な者達を仲間として迎え入れ、アルテシアを救うべく六大公爵家をも超越する真の黒幕として暗躍を開始する!

「これが――お前を殺すために組み上げた最適解だ」

最愛の人のため世界そのものを書き換える暗躍無双ファンタジー!!

 

【感想】

最愛の主人アルテシアが権力者達の欲望と陰謀によって殺され、世界が黒幕達の手に堕ちることを回避するため入念な準備と計画を携えて時間逆行し、自らが真の黒幕たらんとするカルツの生き様があまりにも格好良くて素敵すぎる!未来では理不尽に命を奪われるはずだった者達を救い出し、強い意志を示して同志として協力関係を築いていくという明るく胸踊る場面と、悪人達を容赦なく利用し事を思い通りに進め、復讐を為す暗く興奮する場面。どちらの彼の活躍にも惹かれ魅せられました!その行動の根底にあるのが揺るがぬ覚悟と深い愛というのも僕の大好きなもので本当に最高!文句なしの惚れる主人公でした。

協力者となる女性キャラ達も三者三様の個性、強さ、格好良さ、可愛さを見せてくれていて大満足!諜報員メイド、大商団の主、そして秘密を抱えた奴隷のエルフ。皆がカルツの強い意志や真剣な言葉と行動で示す姿に心を掴まれ、自らの意志で彼の味方となる瞬間の描写が素晴らしかったです!おねショタや気軽な会話劇といった癒しもあり物語の緩急も良きでしたね。

そして作中重要要素となる『誓い』の深い意味やそれを口にする者達の高潔さがもうすごすぎて震える!この感動と驚嘆はもっと沢山の人に味わってほしいです。

 

【推しポイント】

元従者、現黒幕という格好良すぎる肩書きに相応しいカルツの大活躍と心情!

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