ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【激推し新作ラノベ感想】星が果てても君は鳴れ

名作誕生!僕が求めていた、美しい愛に満ちた人生の軌跡がここに存在しました。この物語を生み出して、届けてくれたことに心からの感謝を捧げます。

 

 

【概要】

電撃文庫より2024年8月9日に発売。

著者は長山久竜先生

イラスト担当は咲の字。先生

 

【あらすじ】

もし永遠の音があるとしたら、それは君の形をしている。

 

「見つけてあげるわよ。正しい音色の、奏で方」

 他者の影が纏うノイズに侵され、命を絶とうとした俺の前に、突然そいつは現れた。元国民的女優の、星宮未幸。素顔は勝気で、時々猫かぶりで……そして、未来が視える少女。

 俺の自殺を止めるため始められた、奇妙な同棲生活。過去の傷を優しく上書きするような日々には、小気味良い音色が鳴り始めーー

 だけど、俺は何も知らなかったんだ。あいつが走り続けた意味も、その足を止めてしまった理由も、未来に隠したたった一つの悪戯でさえも。

 これは、過去と未来を乗り越える別れの青春譚で、そして、悠久の時を超えても響き続ける愛の物語。

 

【感想】

満足感がハンパない!あらすじの別れの青春譚というワードでもしかしたら合わないかもしれないという不安も少しあったのですが、それを吹き飛ばす圧倒的な愛を軸とした展開に魅了されました!

人や物から自分にしか聴こえない不快な音が鳴り響き心の拠り所や生き甲斐すら失って人生に絶望し死のうとした主人公、月城一輝。彼がヒロイン、未幸に自殺を止められて同棲生活が始まり、様々な綺麗な音に囲まれ、音楽に触れ、命の尊さを再認識して、様々な葛藤や絶望や衝突を越えて人生に希望と愛を見つけて、大切な人のために、大切な人への想いを胸に輝きながら歩んだその姿は本当に格好良くて素晴らしかったです!

そして未幸もまた最高に可愛くて魅力的で、抱えていた秘密には驚かされ、名前の意味に胸打たれ、幸せな未来を求めて愛する人たちと楽しく一生懸命に生きる姿に感動しました。彼女は間違いなく幸せをその手に掴んだのだと明示してくれたのがとても僕好みでした!特に一輝との始まりの場所で言葉と想いを交わしたシーンが滅茶苦茶素敵!

この物語で示された永遠の形と楽曲が持つ力、そして幸せの光景から感じられる面白さは唯一無二です。この作品に出会えて良かった!

 

【推しポイント】

あらすじに違わぬ『愛』。強く深く尊い『愛』に満ちたキャラクター達の言葉と行動と歌に心を撃ち抜かれます!

 

BOOK☆WALKER購入リンク】

bookwalker.jp