この主人公はこのラノ男性キャラ部門で投票したい!と思うくらい好きになり、物語も笑いと熱いのハイブリッドで大満足!魔術学園ものラノベでこんなに刺さる作品に出会えたことが嬉しいです!
【概要】
オーバーラップ文庫より2024年7月25日に発売。
著者はnkmr先生
イラスト担当は嵐月先生
【あらすじ】
「……ッ!(こいつ、なにかヤバイ!)」「フフッ(これは……勝ち目がないぜ!)」
「SSS級」。かつて400年前に存在した大英雄が達した最強の極致。そして長き時を経て、その最強と同じ高みへ達した者がいた。その者こそ、クロフォード魔術学園に通う平凡な学生・一之瀬シオンだった――。
――というのは嘘である。彼は「本当の実力を隠している実力者」のように振る舞うことで快感を覚える異常者だった……! 学園の内外で「SSS級」のように振る舞い続けるシオンだったが、その奇行はいつしか周囲を巻き込み……?
SSS級(本当はC級)魔術師学生の勘違い英雄譚。ここに開幕!
【感想】
これこそ『すごい』と評するに相応しいというのが、読み終わって真っ先に抱いた感情です。
『強者が力を隠していると見えるように全力を尽くして演技して喜びを感じる』という改めて文章にしてみてもやっぱり頭おかしい主人公シオンの、演技力と胆力と努力で身に付けたC級の実力でフリーダムに振る舞う面白くて格好良い活躍の数々に夢中になりました!他者より圧倒的に魔術の才能がなくとも、誰かを助けられるような、最強の魔術師になりたいという幼い頃に抱いた原初の夢を叶えるために今現在まで諦めることなくひたすら努力を続けているところも大きな魅力!そんな彼だからかそ発する経験と信念に基づく言葉で、本来彼よりも圧倒的に強者でありながら苦悩を抱えていた者達の成長と変化のきっかけになるという描写もあり学園ドラマの感動も味わえました。
またこの巻の準主人公と呼ぶべき、シオンと正反対で才能と環境に恵まれたけど周囲の人には恵まれなかった男性キャラの失意と勇気と再起の物語も滅茶苦茶最高でした!
まだまだシオンの活躍を見続けていたいと、そう思うくらいドハマりしました!
【推しポイント】
演技力と胆力と話術で絶対的強者と渡り合った終盤の描写は圧巻!あれほど読んでて興奮と衝撃を味わえる文章はなかなかお目にかかれないですよ!
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