超常現象要素を含む現代青春恋愛作品は久々に読みましたが、これは手放しに絶賛の素敵なボーイミーツガールでした!
この作品には推薦コメントを寄稿させていただいておりますので、ぜひファンタジア文庫の公式Xアカウントのチェックをお願いいたします!ブログ、YouTube、SNS、業界でご活躍されているラノベ読みの皆様とご一緒させていただきました!
【概要】
著者は山賀塩太郎先生
イラスト担当は成海七海先生
【あらすじ】
可愛くて、エモい。4人だけの教室で始まる、青春と恋の物語。
――私たち、運命なんだよ。
そう言っておれに笑いかけてきた彼女は、パジャマが合わさったへんてこな制服を着ていた。
学校では制服を着る。
そんな”普通”が許されない、学校から消失した少女たちが集まるのが、高校ゼロ年生の教室だ。
なぜか彼女達を認識できる特異体質のおれは、
頼る相手がおれしかいない病院帰りの美少女お嬢様なゼロ年生・琴守楓花に、
学校から消えるという不思議現象の解決に協力することでお近づきになる。
しかもその教室には、ほかにも悩みを抱えている不思議な制服の美少女たちが集まっていて――
夏の京都、世界から消失したヒロインたちと幸せに向かう青春物語。
【感想】
病院帰り、世界から消失という不穏なワードがあらすじにありますが、これはとても明るい物語!
教室の意思という不思議な現象によって高校一年生になれず、ゼロ年生という学校の人達から認識されない特別な扱いを受けるヒロイン楓花と、そんな彼女が一年生になるための手伝いをすることになった主人公雨谷くん。二人が他のゼロ年生の個性豊かで可愛い少女達と様々な出来事を通して友情を育みながら、自身の抱える問題に向き合って共に歩んでいく姿を心から楽しむことができました!
決して自分からは認めないし口調は荒っぽいけれど、確かな優しさが滲む言葉と行動で楓花の癒しと支えになっている雨谷くんはとても良き主人公していて格好良かったです。そして楓花もお嬢様育ちでちょっとわがままところはあるけれど、臆病で繊細で純粋な愛らしい最高のヒロインで。そんな二人を心から好きになれました!
ゼロ年生という特殊な立場を起点に、友情と恋が光る真っ直ぐな青春と成長が描かれた素晴らしい作品です!
【推しポイント】
等身大の悩みを抱えた少年少女の心の交流と成長を、明暗織り混ぜながら丁寧に描いてくれているところが、心に響く特別な読み口を生んでいたのだと思います!
【BOOK☆WALKER購入リンク】