ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【新作ラノベ感想】 孤高の暗殺者だけど、標的の姉妹と暮らしています

 

 

【概要】

GA文庫より2023年2月14日に発売。

作者は有澤有先生

イラスト担当はむにんしき先生

 

【あらすじ】

政府所属の暗殺者ミナト。彼の使命は、国家の危機を未然に防ぐこと。

そんな彼の次の任務は、亡き師匠の元標的にして養女ララの殺害、ではなく……一緒に暮らすことだった!?

 

発動すると世界がヤバい異能を持つというララ相手の、暗殺技術が役立たない任務に困惑するミナト。

そんななか、師匠の実娘を名乗る現代っ子JK魔女エリカが現れ、ララを保護すると宣言。

任務達成のため、勢いで師匠の娘たちと暮らすことになってしまったミナトの運命は――?

 

「俺が笑うのは悪党を倒す時だけだ」

「こーわ。そんなんで、ララのお兄ちゃんが務まりますかねえ……」

 

暗殺者とその標的たちが紡ぐ、凸凹疑似家族ホームコメディ、開幕!*1

 

【キャラクターについて】

主人公のミナトは任務に忠実で冷徹な暗殺者。師匠の娘達と暮らすことになった最初はどこまでもフラットな感情だった彼が、窮地を乗り越えたり、料理をしたり、公園で遊んだり、一緒に寝たり。そんな日常非日常を過ごしていくなかで今の立場やこれまで抱いてきた信念と相反する想いが生まれ何度も苦悩しながら、最後に本当に大切なものを選び取るまでの描写が凄く丁寧で引き込まれました!

妹のララは5歳の女の子。自分か使える異能に無自覚で、純粋で素直で我慢強くて寂しがり屋でとっても可愛くて、そんな沢山の魅力の見せ方が素晴らしかったです!

姉のエリカは最高のインフルエンサーを目指す魔女っ子JK。見た目と行動のギャップ萌えと、いつでもララの一番の味方で、家族であろうしてる姿がとても素敵でした!たまのドジも滅茶苦茶可愛い!

 

【展開について】

異能者や魔女への差別が未だ残り、異能犯罪者を刈るもの達も存在する世界であるためアクションであったりテロであったりと殺伐とした要素も多いです。が、そこもしっかり面白くて目が離せません!

そして一番大事ななホームコメディ要素は最高で、幸せで楽しい会話劇や空気感に癒されました。

 

【推しポイント】

3人が家族として過ごす日々。

家族ものが大好きな僕大満足の逸品でした!

 

電子書籍版購入リンク】

bookwalker.jp

 

*1:BOOK☆WALKERより引用