電撃文庫で刊行されていた大好きな異能ミステリバトル×重い愛の作品が完結したところに、今度は魔術ミステリバトル×純愛バディの物語で素晴らしいものを見せられて、またしても虜になりました!

【概要】
電撃文庫より2025年12月10日に発売。
著者はひなちほこ先生
イラスト担当はみきさい先生
【あらすじ】
誰も彼女を覚えていない――魔術的殺人に抗う十九世紀英国ファンタジー
魔術都市ロンドン。白霧に覆われるこの街で、エリオットは助手――「違います。超絶可愛い助手、です。アリシアちゃん的には重要なんで」――超絶可愛い助手のアリシアとともに、大英帝国で唯一『魔術師資格を持った探偵』として名を馳せていた。だが魔術師は本来、探偵なんて資格の要らない職業には就かない。全ては失踪した兄を見つけ出し、アリシアの【アンジェリカ】としての人生を取り戻すためだった。
三年前、彼女はエリオットの実兄に殺された。それは世界に存在した痕跡すら消し去る、魔術的な殺人。彼女を救うためエリオットは禁忌を犯し、そして――魔術を失った。血に染まる部屋の中で彼は誓う。
――悪魔に魂をくれてやってもいい、必ず彼女の存在を取り戻す。
【感想】
ミステリものとしてもファンタジーバトルものとしても凄くクオリティの高いものが見られて大満足!そこに加えて純愛まであってもう感無量でした!
三章までの物語では、導入として秘宝の奪取を目的とした脅迫状、警察官の護衛、密室殺人という王道の要素を組み込んだ舞台で描かれた予想外の連続と計画的なトリックに対する緻密で鮮やかな推理に感嘆すると共に、取捨選択の末にもたらされた後味の切ない結末に胸が締め付けられました。ここでしっかりとエリオットの探偵としての実力と生き方(スタンス)と苦悩を提示した上で、アリシアの可愛さと思考力の鋭さといった魅力を丁寧に表現されていたおかげで、ミステリという複雑な題材ながら序盤からしっかりと物語に入り込み楽しむことができました。
そこからの列車を舞台とした四章五章の物語もまた最高にワクワクさせてくれて、仇敵との再会と対峙、絶体絶命のピンチとギリギリの回避、次々明かされる真相と絶望と再起、暴力と神秘と策略の応酬による激しく熱いバトル、交わされる深く重く特別で永遠の愛、という様々な要素の表現どれもが完璧で滅茶苦茶面白かったです!
最終章で明かされた特大の真実と締め方もすごく僕好みで、それがあったからこそ激推しになったと言っても過言ではないくらい本当に心から幸せを感じられました。
この物語とキャラクター達に出会えて良かったです!
【推しポイント】
エリオットとアリシアの軽口を言い合う気安い探偵&助手関係と、お互いに罪悪感と恋心を向ける濃く深い両想い純愛関係。どちらもたまらなく素晴らしい!
【BOOK☆WALKER購入リンク】