ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【新作ラノベ感想】この青春にはウラがある!

久しくラノベ感じることのなかった、思わず感嘆の声がでてしまうほどの衝撃に魅せられた最高の生徒会もののラブコメ!いやーこれは本当に良かった!期待のハードルの遥か上を飛び越えていきました。

 

 

【概要】

電撃文庫より2023年6月9日に発売

著者は岸本和葉先生

イラスト担当はBcoca先生

【あらすじ】

友達は多いが親友はいない。運動も勉強もそこそこ――自称「ウラオモテの無い高校生」こと俺・花城夏彦は、憧れの生徒会長・八重樫さんがノーパンかもしれないことに気付いたことで生徒会室に連行されてしまう!

 運動部のエース・一ノ瀬ひより、天才肌の年上副会長・紫藤アリス、寡黙な秀才・双葉椿姫……。そこで俺は、漫画のような青春を謳歌する鳳明高校生徒会の《ウラ》を目の当たりにする。

 

「卒業まであと8ヶ月、花城君にもお手伝いをしてもらいます!」

「えぇ! じゃあやっぱりアレ、穿いてなかったんですか!!?」

 

 成績、友人関係、世間体――すべては「完璧な高校生活」のため。華々しき青春のウラ側で自分らしさを殺してきた彼女たちの生徒会活動に付き合うことになり!?

 誰もが羨む楽しげな青春のウラには努力とウソが隠されているのかもしれない――。完璧(?)な彼女たちと過ごすタネも仕掛けもある学園ラブコメ、開幕!

 

【キャラクターについて】

聞き上手で根っからの正直者で全ての女性に優しいウラオモテのない主人公。そんな花城夏彦の言動が終始読んでいて楽しくて気持ち良くて面白かったです!ギャルゲの主人公と三枚目の友人キャラを足して二で割ったような不思議な性格という印象を覚えました。懐が深くて、夢や人に対し誠実で、適度におバカでスケベ。そんな最高のキャラ好きにならないわけがない!

そしてそんな夏彦が所属することになった生徒会も個性的なメンバーでした!とても優秀だけととてもポンコツな生徒会長、ナイスバディで世話焼きな頼れる副会長、無表情系後輩の書記、そして体育会系会計の幼馴染。皆其々に簡単に他人には見せられないウラがあって、しかしそれは決してマイナスの意味ではなく、自分を高めるものであったり叶えたい夢に邁進する姿勢であったり大切な想いであったり。どれも素敵なものでした!

 

【展開について】

生徒会長の秘密を偶発的に知ってしまったことで、生徒会に所属することになって動き出す物語。何気に優秀で誠実で優しい夏彦が、秘密を守るために奔走するなかで信頼を得て、生徒会役員達のウラを知っていく過程がとても丁寧に描かれていて文句なし!

また幼馴染は僕が基本的に苦手な暴力系ヒロインなのですが、ギャグマンガ時空おなじみの陥没描写があったり、暴力を受ける側の夏彦がじゃれあいとして受け止めているといった土台もあり嫌悪感なく素直に物語を楽しめました!

【推しポイント】

幼馴染のウラの本音!きっと誰もがあの衝撃と興奮に魅せられる!

 

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