ラノベ感想&紹介便

本と人の、出会いの一助に

【新作ラノベ感想】俺と妹の血、つながってませんでした

 

 

【概要】

ファンタジア文庫より2023年2月17日に発売。

作者は村田天先生

イラスト担当は絵葉ましろ先生

 

【あらすじ】

妹の久留里(くるり)は超絶ブラコンだ。

俺と目が合うたび抱き着いてくるし、

膝に乗ることや手をつなぐことをいつも狙っている。

 

「えへへ。お兄ちゃん。大好き!」

にへっと笑う久留里が俺と同じ高校に入学した日の深夜。

両親から俺は、妹自身も知らない衝撃的な真実を告げられる。

「光雪くんと久留里ちゃんは、血がつながってないんだ」

 

え、俺と久留里が義理の兄妹なの!? それはヤバい――

「お兄ちゃんと血がつながってなかったら……結婚するよ!」

俺の妹は、常々こんなことを言うやつなのだ!

 

兄ガチ勢な甘えん坊義妹との兄妹関係は、一つの隠し事で変化し始め!?*1

 

【キャラクターと展開について】

真面目すぎるくらい真面目で家族愛が強くて二人の妹を溺愛する主人公、光雪(こうせつ)。自分と久留里が血が連れ子同士であったことを突然知らされた彼が、妹と今までやってきたスキンシップが社会の常識では普通じゃないことに気いてから距離感を図りかね、愛情と常識の狭間で揺れ動く心の有り様には切実さを強く感じられこの面白さは間違いなくこの物語でしか味わえないなと思います!

メインヒロインであり妹の久留里はまさにお手本のような超絶ブラコンで家族愛が深い。そんな彼女が、家族の秘密を知って急に自分への接し方が変わった兄にモヤモヤして。その結果ガンガンブラコン言動で兄に攻めまくる様子が最高に面白可愛くて楽しみ尽くせました!

そして二人に共通する家族への深い愛情に関する語りも、いつかの恋と今の恋に対する語りも、非常に心に刺さるものでした。

両親ともう一人の妹もとても良いキャラしていて、入鹿家は理想の幸せ家族!

 

【推しポイント】

光雪と久留里のやりとり全て。こんな強烈で魅力的な兄妹関係なかなかない!

 

電子書籍版購入リンク】

bookwalker.jp

 

*1:ファンタジア文庫公式サイトより引用